東北教区記念大会開催!
令和3年9月5日青森市蓮華寺にて、穏やかな秋晴れのもと国内9回目の大会となる東北教区記念大会が開催された。本大会は新型コロナウイルスの急速な感染拡大の影響を受け日程の延期が余儀なくされ、蓮華寺を会場に大会関係者全員に抗原検査、会場内も感染予防対策が取られるなか厳粛に行われた。
東北教区6管区協力のもと、当初千人を超える参加者で堂内、境内共に埋め尽くされる予定であったが、この新型コロナウイルスの影響により檀信徒は代表者20名程が参列し、多くの教師、檀信徒はインターネットにより大会の模様が配信され東北教区はもとより全国、全世界へと発信された。
午後1時開会式にて、東北教区日野教恵教区長(宮城県宗務所長)は開会宣言の中で「今ここに降誕800年を迎え、東日本大震災から10年の節目の年にお題目を唱え弘めてまいろうと強く誓うところであります」と宣言され、800年慶讃和讃音楽法要が厳修された。
管長管野日彰猊下ご親修のもと、青森県日蓮宗和讃振興会並青森県日蓮宗立正青年会による「日蓮聖人降誕800年慶讃和讃」が奉唱され読経、慶讃文と厳かに進められる中、東北教区修法師の代表が御宝前にて力強い木剣の響きは東北全土へ響き渡るかのようであった。
管長猊下のお経頂戴、ご親教では「宗祖降誕800年を東北教区の皆さんとお祝いすると共に、東日本大震災により大きな悲しみを受け、復興さなかの皆さんともこうやって題目を唱えられることに感謝申し上げます」と震災に直面した東北全県の皆さへも祈りの言葉が述べられた。午後2時30分より、青森県永昌寺住職田端義宏上人導師による唱題行がインターネットを活用し行われた。
閉会式では東北教区檀信徒を代表し、青森県檀信徒協議会会長の秋庭敏範氏が「コロナ禍の中、一つの正しい教えに導かれ、お題目の信仰に救われる私たち。これからも菩提寺を護持し、お上人様が布教されるのを支えてまいります」と誓いの言葉を述べれた。最後に閉式にあたり秋田堯瑛大会実行委員長(青森県宗務所長)は、「大聖人への報恩感謝、さらには東日本大震災犠牲者追善供養と復興成就の異体同心の祈りの場となりましたならば幸甚と感じ得ます」と閉会の挨拶を述べられた。
「あんのん基⾦」は、⼈々の笑顔を増やす⼤切な基⾦です
すべての人の苦しみを除き、喜びを願う気持ち。これは、仏教徒の基本精神です。日蓮宗では、このように他者の幸せを願い、そのために自らが行動する慈悲の精神にのっとり、社会活動を支援しています。
「あんのん基金」は、様々な社会活動・地域貢献・国際協力を行う団体や活動を支援する大切な基金です。戦争、天災、貧困、環境などの諸問題に対峙する世界中の方々へ、民族や宗教、文化の違いを超えて最も有効な支援を届けること。そして明るい社会を育て、人々の絆と笑顔を増やしていくこと。一人ひとりの小さな善意がこれらを実現し、明るい社会をつくる大きな一歩となります。
日蓮宗では、教師・檀信徒はもとより、多くの方々に広く支援を呼びかけてまいります。
皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。