六月大歌舞伎 第三部『日蓮』観劇記
2021.06.18
六月大歌舞伎 第三部『日蓮』観劇記vol.12 馬場 典子さん
六月大歌舞伎 第三部『日蓮』観劇記第12回はフリーアナウンサー/大阪芸術大学放送学科教授の馬場典子さんです!
市川猿之助丈といえば、現代的で華やかな舞台の印象が強いのですが、主人公・蓮長(後の日蓮聖人)の心のうちに焦点をあてた演出が、とても新鮮でした。
蓮長の心情を表すキャラクターとして、かつての自分自身である無垢な子供と、信念を貫こうとする阿修羅を登場させて、心の葛藤を描くという構図もわかりやすいですし、日蓮聖人のような人でもこれほど悩まれたのだなと、その人間味が身近に感じられました。
蓮長がこの道だと決心すると朝日がパアッと差すシーンはとくに印象的で、深く悩んだからこその決心の固さ、志の高さを象徴しているようでした。
最澄が語った「一隅を照らす」という言葉は、私もすごく好きな言葉です。最近、本来の意味からは飛躍してしまいますが、目の前の小さな幸せを見逃さず、みんなが日々頑張っている自分自身にも光を当てることが出来たら、もっと優しい世の中になるのではないか、と感じる言葉です。
波瀾万丈な日蓮聖人のその後の人生、続編を、ぜひスーパー歌舞伎で観てみたいです!
早稲田大学商学部卒業。日本テレビに入社し、情報・バラエティー・スポーツ・料理まで局を代表する数々の番組を担当。
2014年7月よりフリーアナウンサーとして、テレビ・イベント司会・大学教授など、幅広く活動中。
現在、NHK「あさイチ」・BS日テレ「歌謡プレミアム」レギュラー出演、コラム「コトノハノコト」連載中。
・HP:https://www.amuse.co.jp/artist/A8631/
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馬場典子さん、ご寄稿ありがとうございました!
2021.06.18
「あんのん基⾦」は、⼈々の笑顔を増やす⼤切な基⾦です
すべての人の苦しみを除き、喜びを願う気持ち。これは、仏教徒の基本精神です。日蓮宗では、このように他者の幸せを願い、そのために自らが行動する慈悲の精神にのっとり、社会活動を支援しています。
「あんのん基金」は、様々な社会活動・地域貢献・国際協力を行う団体や活動を支援する大切な基金です。戦争、天災、貧困、環境などの諸問題に対峙する世界中の方々へ、民族や宗教、文化の違いを超えて最も有効な支援を届けること。そして明るい社会を育て、人々の絆と笑顔を増やしていくこと。一人ひとりの小さな善意がこれらを実現し、明るい社会をつくる大きな一歩となります。
日蓮宗では、教師・檀信徒はもとより、多くの方々に広く支援を呼びかけてまいります。
皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。