六月大歌舞伎第三部『日蓮』観劇記vol.5 百鬼丸さん | 日蓮聖人降誕800年　特設ウェブサイト

古典歌舞伎にはない
新鮮な演出、舞台美術。
パンチがあり印象に残りました。

　歌舞伎を切り絵にするという仕事で、古典歌舞伎を見る機会は多かったのですが、今回のような創作歌舞伎は初めて見ました。演出も舞台美術もすべてが新鮮でした。

　最初に蓮長（後の日蓮聖人）が堂にこもったシーンの闇感もいいと思いましたし、長い闇のシーンの後、太陽が現れ一挙に明るくなり、煙りが湧き上がる演出は、パンチがあり印象に残りました。

　蓮長が信念をもって法華経の教えを広めたいという異端な思いは、あの時代の仏教界では大変な行動であったろうと想像しました。
　市川猿之助さんもキレがあり、いい演技をしていました。彼が大河ドラマ『風林火山』に武田信玄役で出演された時、私の出身地・山梨では「甲斐の国　風林火山博」が開催され、その公式イラストレーターをしていました。

　その時、市川亀治郎（現・市川猿之助）さんを綺麗な役者だなあと感じたものでした。ご縁があったのですね。

　今後はこの公演を記念した切り絵が、御朱印になる予定です。どうぞご期待ください。

◆百鬼丸さんプロフィール

埼玉県川越市在住　1951年生まれ　
東洋大学工学部建築学科卒業　
多数の職歴の後、1977年切り絵を始める。
１年半後、JTBの雑誌『旅』でプロデビューする。
以後、書籍カバー画等1000作品、小説挿絵、似顔絵等
10000点以上の作品を制作する。
ペンネーム「百鬼丸」（手塚治虫作漫画『どろろ』主人公の名前）は手塚治虫氏公認をいただき、
アニメ「村正」（手塚治虫制作）ではキャラクターデザイナーとして起用された。

百鬼丸さん、ご寄稿ありがとうございました！

コメントにもあるように、百鬼丸先生作成のオリジナル御朱印が間もなく完成します！
全国の日蓮宗寺院をご参拝時にもらえるよう準備が進んでいます！乞うご期待！

六月大歌舞伎は28(月)が千穐楽。
詳しくは＞＞＞コチラ＜＜＜をご覧ください。